天かす日記

天かすの日々。ゆっくり生きていく。

魔法つかいプリキュアが終わってしまった。

こんにちは、天かすです。

まだ別れの季節と言うには早い2月。

ですが私は、つい最近辛い別れを体験しました。

そう、それは「魔法使いプリキュア!」が終わってしまったこと。

 

 

www.asahi.co.jp

 

女の子の永遠の憧れ、プリキュア。最近はアイカツやプリパラ、ひみつのここたまなど、女児向けアニメ界は何やら大変なようですが、私にとってはやはり憧れといえばプリキュアなんです。

小さい頃の私はあまりテレビを見させてもらえませんでした。それでも、テレビを見ないなりになんとなくプリキュアの存在は知っていて、自分の中でイメージばかりが膨れ上がった「プリキュア」という存在はまさに私にとっては憧れなのでした。

(どうやら私の世代的にはプリキュア派よりもおじゃ魔女派が多いようなのですが、何しろリアルタイムに何かを見ていたわけではないので同じ世代とは感覚を共有できていません。悲しい。)

ただ、いくら憧れのプリキュアとはいえ、成長してしまうとなかなかプリキュアを見るきっかけというのもありません。

しかし、去年の2月、ネットサーフィンをしていた私は新しいプリキュアのシリーズが始まることをたまたま知ったのです。しかも魔法つかい。魔法つかいプリキュア!女の子の憧れをくっつけておきましたみたいなパワーワード、魔法使いプリキュア。これは見るっきゃない!ということで見始めたのです。

 

結論から言うと、プリキュアのおかげでこの1年はとても楽しかったです。

毎週プリキュアを見て、プリキュアを応援して、みらいとリコの友情に涙して。

劇場版の「奇跡の変身キュアモフルン!」も見に行きました。号泣です。みらいが赤ん坊の時から一緒にいたモフルン。そのモフルンの想いに胸をうたれて、年甲斐もなく鼻水を垂らしながらスクリーンに釘付けになっていました。

人と人が出会うことの奇跡や素晴らしさ、強く信じる気持ちの大切さ。

そんなことを、私はプリキュアから学んだように思います。

スタッフの皆様、本当に素敵な作品をありがとう。

 

余談ですが、最終話あたりのみらいたちの再会シーンで、はーちゃんの近況が「魔法界より人間界よりずっとずっと遠くの場所から二つの世界を見守ってる」みたいな近況で、あまりに壮大すぎてちょっと笑ってしまいました。はーちゃんさん強い。そしてそれに対するみらいとリコの返事が「そうなんだ!」「それは大事なことね」みたいなだったのもちょっと面白かったです。うろ覚えだったので違ったらすみません。

 

ABC朝日放送魔法使いプリキュアのページはもちろんまだ見られますが、東映アニメーションプリキュアのページは、もう完全に新しいプリキュア、「キラキラプリキュアアラモード」仕様になってしまいました。魔法使いプリキュア、本当に終わってしまったんですね。

 

www.toei-anim.co.jp

 

なんだかんだいって、新しいプリキュアももちろん見ると思います。

魔法使いプリキュアではおもちゃを買うのは我慢しましたが、キラキラプリキュアではどうなる事やら…だって「まぜまぜ変身!スイーツパクト」とかめっちゃ可愛くないですか?私もレッツラまぜまぜしてキュアホイップになりたい…。

 

なんだか何が言いたいのか分からなくなってきてしまいましたが、とりあえずプリキュアは強くて可愛くてすごいです。

ありがとう、プリキュア

マクドナルドの三角チョコパイ(黒)が上手に食べられない

こんにちは、天かすです。

 

www.mcdonalds.co.jp

突然ですが、マクドナルド三角チョコパイって美味しいですよね。

マクドナルドの美味しくてコスパの良いメニューランキングでも上位3位くらいには入るんじゃないかと思います。

 

パイ生地は何層にも折り重なり、歯を立てればパリッと爽やかな感触、それでいてぎゅっと噛めばジューシーさも感じられる。

中のチョコレートクリームは程よく甘く、滑らかな口当たり。しかもクリームはかなりたっぷり入っていて、一個食べれば小腹を満たすこともできる。

 

そんな、もうほとんど完璧と言っても差し支えないレベルで素晴らしい三角チョコパイですが、一つだけどうしても相容れない部分があります。

 それは、上手に食べられない、ということ。

 

チョコクリームがあまりにたっぷり入っているせいで、かぶりつくと端からボタボタとチョコクリームがこぼれ落ちるのです。クリームたっぷりのシュークリームと同じ問題です。

 

つい昨日辺りの事です。私はマクドナルドで三角チョコパイとコーヒーを頼んで席に向かいました。席に着いてすぐにチョコパイを食べてはいけません。何しろ三角チョコパイは中のチョコクリームが熱々なので、下手にかぶりつくとマジで口内やけどで苦しむことになるのです。しばらくはコーヒーを飲んでのんびり過ごします。それからようやくチョコパイへ手を伸ばし、少しずつ端からかじっていきます。

でも、駄目でした。

処女を扱うくらいの丁寧さで三角チョコパイ少しずつをかじっていたのに!

なのに、気づけば口をつけているのと反対側の端からチョコクリームが噴出、腕や腕時計や、果ては髪の毛にまでチョコクリームがとんでいました。何が悲しくて私はマクドナルドでチョコレートにまみれなければいけないのか…。

ああ、三角チョコパイ

わたしにはお前を扱いきれない。

紙ナプキンではチョコクリームってうまく拭き取れないんですよ、知ってました?

手にチョコクリームがついた時は諦めてお手洗いで洗いましょう。

 

 

何が言いたいかというと、三角チョコパイのチョコクリームをこぼさずに食べられる食べ方を募集しています。

 

「お母さん、娘をやめていいですか?」2話の個人的感想

こんにちは、天かすです。

 以前の記事で取り上げたドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」の2話を見たので、個人的な感想を書きとめておこうと思います。

 

1話の感想と、毒親についての個人的リアルポイントをまとめた以前の記事はこちら↓

tenkasuchan.hatenablog.jp

 

今回も母親の顕子はだいぶいい感じに毒親でした。

1話を見た時は作業をしながらだったので見逃していたのですが、1話の最後で娘の美月は顕子が自分を見ていることに気づいていたんですね。写真に反射して写る顕子の姿。もうね、ホラーです。

 

※以下、2話のネタバレを含みます。

 

2話では現場監督からの交際の申し込みを断った美月のために顕子が手を回したり、その結果3人で遊園地で遊んだり、美月が保護者からフルボッコにされたり、顕子が現場監督に「本気じゃないなら美月と関わるな」と言いに行ったりしました。

もう、こうしてざっと内容を書いただけでもお腹いっぱいの毒親ぶりです。

 

今回特に印象深かったのは顕子の言動の変わりっぷり。

前半では、現場監督と付き合おうとしない美月に対して「いい人なのに」「もう1回デートしてみたら?」「美月だって本当は気になってるんでしょ?」などと言ってしつこく現場監督と交際させようとします。果ては現場監督に直々に「もう1回チャンスをあげるわ」と謎の上から目線でのたまい、美月をショッピングに連れ出した所で現場監督を会うように仕向けたりします。これにはさすがの美月も「だまし討ちみたいなことやめて」と言うわけですが、顕子の必殺技「みっちゃんのことは私が一番良く分かってるんだから」で封じ込まれてしまいます。で、結局3人で遊園地で遊ぶという事になるわけですが、その結果どうやら美月は現場監督に多少心を許すようになります。

そして後半、保護者会でフルボッコにされた美月は現場監督に連絡し、愚痴をこぼします。何が怖いって、現場監督がその電話を受けた時にたまたま顕子が居合わせたため、顕子はこっそり後をつけて、現場監督と美月の様子を監視するんですよ。この毒親の運の強さ!もちろんストーリーの都合だというのは分かってはいるんですが、顕子の執念のようなものがこの偶然を引き起こしたんじゃないかとか考えて空恐ろしくなりました。

で、美月は現場監督との会話の中で、「お母さんにも言ったことないけど、ずっとロフトに憧れてた」「本当に教師になりたかったのか分からない」「教師になりたいと言ったらママが褒めてくれていたから」などと言うので、それを聞いた顕子は現場監督を美月から引き離そうと行動に出ます。現場監督には「ふられたりしてあの子が自殺でもしたら」というような事を言って「あの子に対して本気じゃないならもう関わらないで」と脅迫、美月にも「あの人はどこか卑屈な所があるからまっすぐ育ったあなたとは合わないわ」「もうお付き合いするのはやめなさい」と語りかけます。

まさに手のひら返し。散々「よさそうな人ね~」と言ってデートさせようとしていたのに、この有り様です。

 

この手のひら返しの裏にある顕子の心理としては、やっぱり美月をとられたくない、というものがあるんじゃないかと思います。

最初は美月と現場監督をくっつけようとしていましたが、おそらくこれは美月に良い相手を見つけてあげる私!という所に満足感を得ているのでしょう。でも、美月が現場監督に心を許し始めた、しかもその現場監督に対して母である自分も知らないような事を言っているという事で、このままでは美月が自分から離れていってしまう、という危機感が生まれ、引き離す行動に出たのかなと考えられます。もちろん意識的にではなく無意識的に。

顕子の台詞で「あの子はこれまで色んな人とお付き合いしてきたけれど、なかなかうまくいかなくて」というものがありましたが、それって上手く行きそうになったら母親が邪魔をしていたからでは…?とか思ってしまいます。こわい。

 

そして今回のラストでは、毒親の常套句No.1である「あなたのためを思って」がついに登場しましたね。母親に「あの人(現場監督)とのお付き合いはやめなさい」と言われて困惑する美月に対しての台詞でした。しかもその後には「あなたの気持ちをこの世で一番大事に思っているのはママなのよ!」とこれまた毒親あるあるな台詞が登場。ごちそうさまです。

それに対して美月がとっさに「それ、私の気持ちじゃない」と言い返していたのは痛快でした。

これまでは無意識に母親の顔色を窺い、母親の言うことを鵜呑みにしてきた美月。

しかし徐々に現在の母親との関係に違和感を覚え、自分は母親の顔色を窺っている部分があると気付き始めています。(そりゃまあ、母親が自分の後をストーキングしていることに気づいたらさすがに違和感を覚えますよね)

 

ここから顕子の毒親ぶりが加速して共依存の泥沼にはまるのか、はたまた共依存の道から抜け出していくのか、展開が気になる所です。

 

ところで、やけに毒親ぶりがリアルだと思っていたらどうやら臨床心理監修として信田さよ子さんが監修されているんですね。

信田さよ子さんは毒親やアダルトチルドレン関連の本を多数出版している臨床心理学者です。そりゃあリアルになるわけだ、と納得しました。

 

3話も楽しみにしたいと思います。

それでは。

ライフハックとしてのWRAPのススメ

皆様こんにちは、天かすです。
突然ですが、WRAPというものをご存知でしょうか。

もともとは精神に障害を抱える人が日々よりよく生きていくためのツールみたいなものなのですが、これが案外ライフハック的に使えるんじゃないかなーと思ったので、紹介しようと思います。

wrap-jp.net
こちらのサイトとかは簡潔にまとめてあります。
他にも検索すればいろいろ出てくるかと。

そもそもWRAPとは

WRAPはWellness Recovery Action Planの略で、日本語では「元気回復行動プラン」と訳されます。
もともとはアメリカで生まれたもので、精神疾患を抱える人が「いい感じの自分」を保って生きていくためのメソッドのようなものとして生まれました。

WRAPでは「希望、自分が主体となること、学び、自分のために権利擁護すること、サポート」という5つの事が元気で生きていくために必要だとされています。

で、その5つをもとに、自分はどんな人間でどんな時に調子が悪くなって、どうすれば元気になれるのか、を自分で考えて記録して普段の生活に生かそう!というのがWRAPです。
ものすごくざっくり言うと「自分の取り扱い説明書」みたいな感じでしょうか。

※この説明は私がWRAPについてちょっとだけ勉強したことをものすごくざっくりまとめたものです。本格的にWRAPをやりたいという方はこの説明を参考にせず、ちゃんとしたファシリテーターさんの所で勉強してください。

WRAPで扱うこと

WRAPは自分の取り扱い説明書みたいなものだと書きましたが、それではその説明書にはどんなことを書くのでしょうか。
一応WRAPでは書く内容が決まっています。それは、元気に役立つ道具、いい感じの自分、日常生活管理プラン、引き金、注意サイン、深刻な乱れを知らせるサイン、クライシスプランの7つ。
それぞれどういう内容を書くのか、順番にざっくり説明します。

元気に役立つ道具

これは名前の通り、自分の元気に役立つことを書きます。
何かをするとか、誰かに会うとか、そういう感じです。する、だけではなくて何かをしない、ということもここに書きます。

いい感じの自分

これも名前の通り、いい感じの自分とはどんな感じか、ということを書くところ。
こういう感じの時は自然体で楽しいとか、ああいう感じになりたいとか、いろいろイメージします。
文章じゃなくても、写真や絵などのイメージでも大丈夫です。

日常生活管理プラン

これはちょっと分かりづらいのですが、「いい感じの自分」でいるためにすると良いことを書きます。
元気に役立つ道具と似てますが、こっちでは例え元気には役立たなくてもいい感じでいるためにするべきことを書きます。
例えば、「いい感じの自分」として「清潔感がある」というのを思い浮かべているなら、毎日するべきこととして「歯を磨く」とか「服にアイロンをかける」とかがでてきます。そういうした方が良いことはこっちの日常生活管理プランに書くわけです。

引き金

自分がどんな時に、どういう事が起こった時に元気がなくなるのか。

注意サイン

元気がない時の自分に特徴的なことをここに書いておきます。

深刻な乱れを知らせるサイン

めちゃくちゃ元気がない時の自分の特徴、そしてそういう時にすると良いこと。

クライシスプラン

自分ひとりではどうにもならないくらい深刻に元気がない時に、誰を頼るか、その人にはどうしてほしいかなど。

ライフハックとしてのWRAP

ここまでざっくりWRAPの内容を見てきたわけですが。
もともとは精神疾患を抱える人向けに考えられたものなので、「クライシスプラン」とかの具合が悪くなった時のことが多めに入っていたりしますが、内容自体は普通だと思いませんか?
WRAPの中身って、普段私達がなんとなく考えていることなんですよね。
自分はストレスがすぐ肌の調子に出るから、週1回はおいしいものを食べてストレス解消しよう、とか。
辛い時もあの人なら助けてくれるだろうな、とか。
頼られる人間になりたいから、自分から積極的に手伝えることはないか聞くようにしよう、とか。

わざわざ紙に書いてはいなくても、どういう自分になりたいかとか、自分の不調のサインとか、自分のストレス解消法とかって、きっと誰しも心の中にあると思うんです。
そしてそれを文字にすることでもっと意識的に元気に生きて行こう、っていうのがWRAPなんですよね。
なので、精神疾患を抱えていようがいなかろうが、WRAPはすごく使えるものだと思うんです。
2017年はまだ始まったばかりですし、新年の目標を立てがてらWRAPを使ってみてはどうでしょうか。

用意するものは紙とペンだけ。(定期的に見返すことができればそれで良いので、手帳とペンでも、もしくはスマホとかでもOKです。)
元気に役立つ道具、いい感じの自分、日常生活管理プランを書いていきます。順番に書かなくてももちろん大丈夫ですし、自分さえわかれば良いので言葉じゃなくても大丈夫。引き金とか注意サインもあると良いかもしれません。
深刻な乱れを知らせるサインとクライシスプランは、自分には必要ないと思ったらとばしてももちろん大丈夫。
ばーっと書き出したら、それを定期的に見返して、項目を削ったり付け加えたり。
そんな感じでゆる~くWRAPを使ってみるだけでも、「いい感じの自分」でいられるのが分かると思います。

ちなみに私は先日、新年の目標を立てがてらWRAPを作りなおしました。
今年の目標や人生の目標を踏まえて、そういう自分でいるためにはどういう事をすればいいのかなーと考えて、それを日々のTodoリストに組み込んだり。

GTDというタスク管理法がありますが、あれと組み合わせても使えるんじゃないかなとか思っています。GTDに「トリガーリスト」ってありますが、「引き金」を自分の体調面でのトリガーリストとして使えないかなとか。


なんだかまとまらなくなってきましたが、要はWRAPって良いよ!気軽にやってみてね!という話でした。
もしもっと知りたい、という人がいたら、NPOなどでWRAPを活用する講座などが行われているので、参加してみると良いかもしれません。他の人のWRAPを聞いて自分のものに活かせたりします。

それでは。

NHKドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」の1話を見た話

あけましておめでとうございます、天かすです。

早速ですが、1/13からNHKで始まったドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」を見てHPがガリガリ削られました。

www.nhk.or.jp

あらすじについては長くなるので公式サイトで読めば良いと思います。
ざっくり言えば、親の顔色を伺うようになってしまった娘がその呪縛から抜け出す話。
言ってしまえば「毒親」ものですね。

毒親っていう言葉、最近かなり広まってきてる気がします。気のせいかもしれないけど。

虐待だけじゃなく、暴言だったり過保護もしくは過干渉、そういうのを全部含めて子供に悪影響を与える親が毒親です。
毒親とは何かという定義は荒れるのでこの辺で。

まあ、毒親でもそうでなくても、母娘関係って難しいですよね。母は娘に自分を投影しがちだし、娘はそんな母親を息苦しく思う。なかなか人間関係ってままならないものです。



さて、私自身、毒親育ちだという自覚があります。今は親の顔色を窺ったりせず、ちゃんと幸せに生きていますが、昔は悩むこともありました。そんな私が今回「お母さん、娘をやめていいですか」を見て思ったのは、「やたらリアルだな!?ということ。

そこで、このドラマの個人的リアルポイントを書いてみようと思います。



注意.以下、ドラマの内容に触れています!



リアルポイント1.親の顔色を【無意識に】窺う娘

ドラマの中でも度々出てくるシーンですが、娘の美月は自分でも気付かないうちに母親の顔色を窺っています。
母親の顕子は気に入らないことがあると頬に手をあてるのが癖のようで、美月はそれをすごく敏感に察知しています。そして、先回りして母親の機嫌を保つわけです。
例えば、ソファーを選ぶとき。シャンデリアを選ぶとき。母親が口では「いいんじゃない?」と言っていても、美月には母親が気に入っていないことが分かる、だから先回りして母親の好きそうなものを選ぶ。

母親は娘のことが大好きで、娘も母親のことを親友のように思っている(と自分では思っている)のですが、少なくとも相手の顔色を常に窺っているような関係は健全な関係ではないですよね。
これから先、美月がどのようにして自分の気持ちと向き合っていくのかがこのドラマの見所なのかな、と思っています。


リアルポイント2.母の身代わりとして生きる娘

娘の美月は英語教師として働いています。
が、どうやらその英語教師という職業はもともとは母・顕子の夢だったようです。
美月自身が英語教師になりたくてなったのか、それとも母の想いを敏感に察知して、その夢を
叶える方向に動いたのか。それは1話を見ていた限りでは分かりませんでしたが…
こういう親子関係の怖い所は、自分の意思が何か、というのがあやふやになっていく所です。
この決断は、この選択は自分の意思によるのか、それとも親のためなのか?

ちなみに、ドラマの中で実際に「身代わり」という言葉が出てきていました。
顕子の友人が顕子・美月の母娘関係に言及した時のこと。「あなたたちって本当に恋人みたい…いえ、むしろ身代わりかもね」という台詞がありました。
この友人さん、やたら鋭いですね。母娘関係ってなかなか外からは見えにくいので、こういう風に外から問題点に気付ける人がいるのは良いことだなぁと思いました。


リアルポイント3.毒は連鎖する

このドラマの主なストーリーは母・顕子と娘・美月をめぐるものになると思うのですが、1話には顕子の母=美月の祖母も登場していました。(以下、紛らわしいので祖母とします)
祖母は施設に入所しているようですが、認知症がひどく家族を覚えていない、というわけではないようです。というのも、祖母は顕子と会話しており、その中で「あんたは娘と一緒に過ごすのに、私のことはほったらかしなんだね」「あんたは私を裏切った、もう私にはみっちゃん(=美月)だけが希望よ」というようなことを言っていました。

うーん、この見事な毒の連鎖。
顕子もおそらく祖母によって自分の教師という夢を諦めざるをえなくなった。
そしてその夢を美月に託し、祖母のことは捨てて美月とべったりな生活を送るわけです。
しかし美月にとってはそれが重荷になっているのでしょう。美月が毒から抜け出し、自分の人生を送れるようになるのかどうか、気がかりです。


リアルポイント4.【あなたのためを思って】は毒親の常套句

これは第一話の中に出てきた台詞ではないのですが。
次回予告の中で、顕子が「私はみっちゃんのためを思って…」と言う台詞が出てきていました。
毒親常套句ランキングの仲でも相当上位に入るこの言葉。
あなたのためだから、あなたを思っているから、あなたを愛しているから。
でも、こんな言葉が出てきている時点で、その愛は相手に伝わっていないし、やり方が間違っているということなんですよね。
「あなたのためを思って言ってるのよ!」みたいな台詞に美月がほだされないよう祈るばかりです。


リアルポイント5.ストレスはちゃんと体に現れる

これは個人的にすごく親近感を覚えた点なんですが、ドラマの中で美月は10円ハゲに悩んでいるんですよ。幸い外からちらっと見ただけでは分からない位置なんですが、それでも女性としては10円ハゲがあるなんて気になりますよね。
私も昔、母からのストレス+勉強などのストレスで10円ハゲができたことがありました。
まあ、放っておいたらいつの間にか治ってはいたんですが、10円ハゲを見つけた時の悲しい気持ちは今でも忘れられません。

ドラマの中で美月は(1話時点では)母のことを慕い、大切に思っているようなのですが、それでもきっと無意識に母からの干渉が重荷になっていて、それが10円ハゲという形で外に現れたんじゃないかなと、勝手にそう思いながら見ていました。




以上、個人歴リアルポイント5つでした。
どれも個人的な感想ですし、そもそも真面目にドラマに集中すると相当辛くなりそうで作業しながら見ていたので、見落とした内容やねつ造した内容があったらすみません。

ゆがんだ母娘関係が出てくる作品って最後は結局「でも母娘だから!家族だから!」という感じてなあなあに終わることもあって個人的にはもやもやしているのですが、この作品の母親は娘を着せ替え人形にしたり娘のデートをストーキングしたりと相当な毒親なので、娘はちゃんと母から決別して欲しいなあと思います。

たぶん金曜日の10時くらいからNHKでやるみたいなので、是非見てもらえればなと思いました。
別にステマとかじゃないんですが、毒親を抱える身としては結構リアルだったので、おすすめできそうです。

それでは。